戦いは終わった-2012北海道マラソン
一週間前から暑い日が続いて結局当日も暑い。やっぱり北海道マラソンの日は暑いと決まってるみたいだ。
今年からスタート地点は大通に変わって、テレビ塔の時計が1分前からカウントダウン。
いざ!大通がランナーで埋め尽くされて私はこの感じ好きかも。
(写真はNAOJIさん撮影)
今年の北海道マラソンの目標は完走。そう、ただの完走。
タイムは狙えない。1ヶ月どのくらい走ってるのかもよくわからないし、フルマラソンのきちんとした練習は何もできていない。足を使わず川にいる時間が今年も多かった夏。そんな夏の終わりに、なんで好き好んでこの苦しい北海道マラソンに出るのか?
それは、たぶん私の「安否確認」。札幌生まれ、札幌育ち。沿道に住んでる友達たくさん。私が走ってることをしってる人ももちろん多く。翌日の北海道マラソンの完走者の記録をくまなくチェックしてくれる人もいて。
私は元気で走ってますよ。という事を、いろんな人に確認してもらうにはこれを走るのが一番なのです。
(写真はFacebook Hokkaido Marathon より)
タイムは狙えないのなら、沿道の応援にはにこやかに手を振り、笑顔で走り続ける・・・はずだったんんだけど、暑さに弱いウィークポイントがしっかり出てきて、水分受け付けなくなった。飲んでも吐く。
おなかの調子も悪くなり(たぶん腸の動きもおかしくなるのか)トイレに何度も駆け込む。又か・・・。今まで何度、こんな風になって途中でレースを止めたことか。
(写真はFacebook Hokkaido Marathon より)
しかし、今年はあきらめない。こんな事には慣れっこなんだ。
胃にたまった水分は吐けばすっきりする。ジェル系の補給は濃度が濃いので受け付けなくなってしまうから、頼みは私設エイドの果物。今年は私設エイドが多かった。果物や飲み物、氷など色んなものを用意してランナーたちを待っている。走友会の仲間に用意した貴重な果物を惜しげなく差し出してくれる。本当にありがたかった。
体のグリコーゲンはもう枯渇状態だったけれど、ゆっくり走れば大丈夫。私には、脂肪がある。脂肪をエネルギーに変えるくらいのゆっくりスピードで走っていればいつかはゴールにたどり着ける。
そう信じて、ひたすら走った。みんなが嫌いだという新川通に苦手意識はあまりない。なぜって、私の町の農道を走っているのとたいした変わらない直線の長さ。新川通は応援もあるし、ランナーもたくさん。
進んでいれば折り返せる。折り返したらあとは終盤戦を乗り切るだけ。我慢大会。
道端で胃の中の水分を出しているとすかさずバイクのエイドがやってきて、大丈夫かと聞かれる。
「はい、ここでやめます」と言えば楽になるけど、今年はそうは言えない。
「大丈夫。慣れてるから。吐けばすっきりします。」
何度もこう答えながら、北大の手前までやってきた。
さあ、ここまで来たらあと数キロ。時計を見たら完走はできそうなタイム。記録なんてもうどうでもいい。
NAOJIさん撮影。北大構内のエイドの様子。
北大~道庁~大通は、元気に走るよと決めていた。あと2~3キロなら
ガス欠になっても大丈夫なんだ。
frunのnaviさんやふれっぷさん、いちびりさん、仮装のりっきさんも近くでレースの終盤を迎えている。
北大で、frunの応援部隊を見てうれしくなって、あとはラストスパート(のつもり)。
フィニッシュライン数百メートル手前から、ちゃんとグリコポーズ。ありえないくらいひっどいタイムだけど、堂々とゴールしようと思った。
なんだかうれしくて、「やったやった~」と叫んでいたかも。
長い長い4時間45分??秒。北海道マラソンベストの時と完走のうれしさは変わらない。か、それ以上。苦しんだ分うれしさも大きかった。
これでみなさんに私の安否を確認していただけると、ホッとしてたのに、翌日の朝刊を見ると年代別上位100位しか載ってない。
すみません。これだけ遅けりゃ載ってないわ。
来年は、ちゃんと上位100位には入るように頑張ります!
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大通発着になって、参加人数も増えてリニューアルした北海道マラソン。エイドのボラのみなさん。本当にありがとう。後半、後ろのほうは紙コップが足りなくなったエイドもあったけど、色々工夫してランナーに水を用意してくれました。
最初に立ち寄った中標津十二楽走の私設エイドには、本当に救われました。実は、もうあの時はフラフラで・・・。何か糖分を口に入れないとやばい!という状態でした。スイカおいしかったです。あと梅干も助かりました。ありがとうございました。
暑い中一万人以上が戦いに臨み、札幌の街を駆け抜けた、新しい北海道マラソン。来年もよろしく!
今度は、まともに走りたいですよ。
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