逃げてった完走メダル-2011北海道マラソン
今年の北海道マラソンの目玉とも言える(と私は思ってる)安田侃氏の「妙夢」をモデルにした完走メダルは、するするっと逃げてった。
きちんと調整もせずに酷暑の北海道マラソンのスタートラインに立ってしまった罰かなあ。
この8月は忙しかった。週末はいつも川の上。涼しい場所にいたような気がする。ロング走はできていなくても、朝RUNはやっていたし、ゆっくり走ればなんとかなるかなと甘く見ていた。
そんなに甘くはなかったね。北海道マラソンは。
ここ1週間ばかり血圧が低くかったのが気になっていた。低くなると妙に眠たくなってくる。本番はアドレナリンが出るし、そんなことないよねと思ってた。
スタート場所にいつもの幟を見つけて、いつもの仲間とワイワイ過ごす。そんなに体調悪くないよなと思ってた。
スタート待機場所に移動して日陰を見つけて座り込む。手には水の入った紙コップを持って水分補給は忘れずに。でも、いつの間にか眠ってた!?紙コップの水をひっくり返してはっとした。北海道マラソンのスタート前に座り込んで眠ってるなんて。寝不足だったわけじゃないし。あ~、なんか変。
スタートしてもどうもテンションが上がらない。淡々と走っていけばいいさと思って気にしないようにした。いつものように沿道に笑顔で手をする余裕があまりない。なんか変。
汗はすぐどっと出てきて暑さが妙に気になる。すでに胃がむかむか。あ~やばいかも。5キロまでが果てしなく遠く感じる。水を飲んで少しホッとする。でも吸収されていないのがわかる。
7キロか8キロくらいでコンビニに飛び込んでトイレ休憩。胃の中の物を出したら少しすっきりするかと思ったけど、そうでもない。そこからは汗がでない。
こうなるともうどこで止めるかを考え始める。13キロ過ぎには今年も両親が待っている。そこまではなんとしても行かなくては。そう思って1キロ1キロ、長いなと思いながら走る。10キロすぎて2回目のトイレ休憩。
ようやく両親のいるあたりまで走ってきて沿道の人々の顔を一人ずつ確認する。いたいた。ようやく見つけてほっとする。具合が悪いのでここでやめると告げて、500円玉をひとつもらう。収容バスがなかなか来なかったら24条駅から地下鉄で帰るつもりだった。
幸いバスが来て乗り込んでタオルを肩にかけて目をつぶる。とにかく眠くて胃がむかむかする、そして頭が痛い。
ようやくゴールまで連れて行かれて降りたころは、ちょうどトップ選手が入ってくる頃だった。遠くの出来事のようにアナウンスを聞いて、荷物を受け取りのろのろ着替えた。
マッサージサービスがまだ空いていたので始めてマッサージをしてもらう。血中酸素濃度を計ったらかなり低かったようだ。背中がバリバリですと言われほぐしてもらったら少し酸素が体に入ったような気がした。
ゴールを目指すランナーとは逆方向に歩きながら、知り合いが最後の力を振り絞っているのを少しだけ応援して、帰宅の途についた。
みんな頑張って走ってるのに、なんとも不甲斐ないなあと思った。
なんか気力が出なかった2011北海道マラソンだった。
欲しかった「妙夢」のメダルは逃げてった。来年のメダルはどんなだろう?夏のマラソンはもうやめたほうがいいかなあ。どうしよう?
しばらく考えてみることにします。
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