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2008.06.02

伴に走った-「千歳JALマラソン」

千歳のマラソンで初ハーフを走ることになった東京のユッキーさんの伴走をお引き受けしたのは、ちょうど一年前の事だった。その後も、 ユッキーさんは着実に練習を重ね、今年の東京マラソンで見事初フルを完走するまでになっていた。
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昨年の千歳と今年の東京のマラソンのユッキーさんの完走記は、こちらで読むことができます。
「絆」伴走どっとコム(http://www.banso.com皆様からの投稿
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東京で初フルを経験した後のユッキーさんに今年の北海道遠征の予定を聞いたのは、 まだまだこちらは厳しい寒さが残っていた頃だったろうか。今度は千歳でフルを走りましょう~。 新緑の北海道でユッキーさんと一緒に再び走りたいな。そう思ってから、あっという間に大会の日が迫ってきた。

前日、サブ伴走を快く引き受けてくれたgenさんと一緒に千歳でユッキーさんを待ち、30分ほど練習をして、 いよいよユッキーさん2回目のフルマラソン挑戦の日がやってきた。

天気予報どおり、小雨が降る中、スタートラインに立った私たち。初めて伴走をするgenさん、 そして東京から1ヶ月ほど前に千歳に引っ越してきたジャガーさんとご主人のMさん。 ユッキーさんを囲んで総勢5名が雨の中42キロの旅に出かけた。
スタート直後の大勢のランナーの混雑も気になったけれど、もっと大変だったのは、雨でドロドロになってしまった林道のコンディションの悪さ。 水溜りを避けながら走ることもできず、ユッキーさんには、「水溜り強行突破」を我慢してもらって、進んでいった。
彼女の予定通り、キロ7分30秒~8分で着々と前に進んでいく。最初のうちは、どんどんとランナーに抜かれて行ったけれど、 半分を過ぎるとボチボチ疲れてきたランナーを追い越せるようになってきた。genさんが追い越した人数をカウントしながら進んでいく。
少し疲れが出てきたと言いながらも、きちんと腕を振り着実に前に進んでいく。ハーフ、フルと数千人のランナーが駆け抜けたあとの路面は、 ものすごい状態になっている。

途中のエイドでバナナを補給したり、持参した補給食を口に入れたり、気持ちを切り替えながらも残りキロ数はだんだんと減っていく。
35キロを過ぎたあたりから、かなりきつくなってきて、足首も痛み出したようだ。でも彼女は歩かない。ペースは少し落ちたけれど、 淡々と足を進めている。私の方はエイドが見えると気持ちが急いて、ついペースが上がり気味になり、「こうめさん、少し速い」とたしなめられ、 その度「ごめん」と謝る。どうも、食べ物などの目指すものを見つけたり、思い出したりするとペースが上がってしまうようだ。(これ、 実は一人で走っていてもいつもそうなのです・・・・。)

最後の千歳川沿いのサイクリングロードに入って、残り2キロの看板を見てからは、ゴールシーンを考えて、笑顔の練習をしてもらった。 着ていたビニールカッパを脱いで、準備も整ったところで、千歳川にかかる橋を渡って、ゴールゲートに向けて左折。 伴走の4人がユッキーさんを真ん中に手をつないで大きく手を上げて、グリコのポーズでゴール!!

終始雨の降る中、5時間46分47秒で見事完走!
ぬかるみで足に負担が大きい中走りきったフルマラソン。ユッキーさんは、中盤までは楽だなと思ったけれど最後はやっぱり「来た~!」 って感じたらしい。そりゃ、そうですね。誰でもフルマラソン走ったときは最後は「来た~!」になりますよ。

1日たって、ユッキーさんは今頃「次はどこで走ろうかな?」なんて考えているに違いない。

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今回のユッキーさん伴走では、様々な出会いと再会が待っていた。

この春千歳に移転して来る東京のご夫妻が道内での伴走クラブの様子などについて、何度かメールのやり取りをしていた。 ふっと千歳のホテル探しを始めたユッキーさんに、そんな人がいるよと話してみたら、なんと同じクラブの人だったのだ。その方が、 ジャッキーさんとご主人のMさん。結局、ユッキーさんは、今回はジャッキーさんの家に宿泊させてもらうことになった。

世の中狭いものだわ~と思っていたら、大会の10日ほど前に、ご主人の転勤で東京に引っ越していた、2006年東京国際女子マラソンの友 「マッキーさん」(東京では、ルタオさんてことになってるみたい)から一通のメールが舞い込んだ。なんとルタオさんは、 ユッキーさんと同じ伴走クラブに入っていて、千歳に走りに来ると言う。

大会の前日、ユッキーさんがスイーツのおみやげと一緒に持ってきてくれた本が、星野恭子さんの著書「伴走者たち」だった。
星野さん=きょんこさんと実際にお会いしたのは、2007東京国際女子マラソンが初めてだった。でも、小出道場の3期生として札幌のかずきさんと共に頑張っていて、 その後どんどんと実力を伸ばしてきたきょんこさんが伴走もやっていると聞き会う前から気になる存在だった。昨秋、 お会いすることが出来て、やっぱり想像通りの素敵な女性だなと思っていた。

そんな彼女が書いた本
「伴走者たち-障害のあるランナーをささえる」 ISBN978-4-477-01929- 1 大日本図書 定価 1600円+税

小中学生でも理解できるように平易な文章で書かれたこの本は、伴走について理解を深めるには最適な本だと思った。
序章-スタート十秒前!
きょんこさんとユッキーさんが10キロレースを走ったときの話題から始まる。

あとがきにあったきょんこさんの言葉を引用

 印象的だったのは、お話を聞いた、たくさんの「伴走者たち」 の中にある共通の思いでした。
 それは、「人助けやボランティアという意識はない。ただほんの少し手を貸しているだけ。あたりまえのこと」という姿勢であり、 活動を長年続けているのは、「自分自身も楽しく、元気をもらっているから」という言葉です。
 たしかに、登場するランナーたちは、伴走者からただ手を貸されるだけでなく、走ることで周囲を勇気づけたり、 人の輪をつくりきっかけとなったり、だれかの人生にやりがいをあたえたりしていました。障害がある人はいつも「ささえられる人」で、 手を差し伸べる人はいつも「ささえる人」という、一方向の関係ではなかったのです。
 わたしが取材しながら感じた「だれもが、ささえ、ささえる人として存在している」という関係は、走ることだけでなく、 すべての人間関係についていえることです。助けを必要としている人がいれば、そばにいる人が、ちょっと気を利かせて手を貸せばよいのです。 それは、障害のある人に対してだけでなく、だれに対してももつべき、人間として、とても大切な気持ちだと思います。

ユッキーさんから、昨年同様、やっぱり元気をもらった私。最後まで諦めない気持ち、教えてもらいました。ありがとう、ユッキーさん。
ユッキーさんを取り巻く人たちが、ゆるく繋がっていて、単なる世の中狭いじゃ済まされない、不思議な気持ちだった。

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Comments

こうめさん、
コメントに初めてお邪魔します。
ユッキーさんの完走記と今日のブログとを昼休みに全部読みました。
涙あふれそうです。今からちゃんと仕事できるかな…?
自分の足で走るのは、
距離だけじゃないんですね。
繋がるんですね、いろんなことに。
フルマラソンを走るなんて、遥か彼方遠すぎる、無理だよ、と思っていたし、
10kmを走れるようになるのが目標でしたが
『走ってみたい』と
きょうのを読んで、真剣にそう思えるようになったんです。
伴走はする人もされる人も、いつのまにか一心同体になるんだ。
感動&感激いっぱいです。
午後の仕事、始めます。

Posted by: ぶらんぼう | 2008.06.03 at 13:02

ぶらんぼうさん。走る事って、距離とかスピードじゃないと思います。
走ることで感じることって、走らないとわからないこともあったりすると思っています。
10キロ、走れますよ、きっと。10キロ走れたらハーフは走れます。ハーフ走れるようになったらフル走れるようになるのも遠くないです。

でも、みんな同じようなスピードや距離を走れるわけじゃないから焦らないことです。ついつい、周りにつられてしまうけど、自分のペース大切にしてくださいね。
あんまり走るの頑張ると他の事できなくなりますから。ほどほどにね~。

Posted by: こうめ | 2008.06.03 at 19:18

こうめさん、二週連続のフルマラソンお疲れさまでした。

「ジャガーさんとご主人のMさん」とあるだけなんですが、もしかしたら洞爺湖の日に一緒に打ち上げしたご夫妻ではないか?!と思ってしまいました。ジャガーさんというのがなんともしっくりきていて。。。(笑)Mさんはスパルタスロンなんかも走っちゃうイケ面ランナーさんではないですか?

最近、ランナーの輪と言いますか・・・あちこちでいろんな人と繋がっていることにびっくりするとともに、どの出会いも走っていなければ得られなかったもの♪つくづくランナーになって良かった!と思うのでした。

今週末は伴伴のカメリアさんと阿蘇んできます。

Posted by: NO.71 | 2008.06.03 at 20:41

NO.71さん。そうです、そうです、その方。土曜日、練習のあとジャガーさんのお宅でお昼をご馳走になりながら、ナナイチさんに会った話を伺いました。何度目のびっくりだったことか!
ランナーの輪は、どんどん繋がりそうですね。
今週末は、阿蘇ですか。楽しんできてくださいね。
そして8月にお目にかかれるのを楽しみにしています。

Posted by: こうめ | 2008.06.03 at 21:42

こうめさん、二週続けての雨のレース、お疲れさまでした!
寒い日曜日でしたが、ユッキーさんとこうめさん達はホットな交流をされたようで、読んでいてこちらまで励まされるようでした。
走ることやマラソンって、走りきるという喜びだけではなく、いろんな気持ちのふくらみや刺激や繋がりが広がっていたんですね。
私もやってみて初めてわかりました。

やー、しかし、あのぬかるみはbearing
田んぼのようでしたね。

Posted by: ぶんぶん | 2008.06.04 at 10:39

ぶんぶんさん。雨の千歳でのフルマラソン、お疲れさまでした。
雨の大会慣れないとなんともいやなもんですよね。私は、雨の大会何十回も経験してますが、案外記録が出るので好きだったりします。でも、泥んこはちょっといやですね。

「広がり」は不思議なもんですね。ぶんぶんさんの周りもどんどん広がっているのではないでしょうか。

Posted by: こうめ | 2008.06.04 at 19:55

こんにちは、そしてお疲れ様でした。やっぱりこうめさんはステキです!私の目標です!私もいつかこうめさんのようになりたい。そのためにもまずは自分の走力をつけなくてはいけないですね。本、早速読ませていただきますね。

Posted by: kanemiho | 2008.06.05 at 20:41

kenemihoさん。千歳のコース、天気が良ければとっても気持ちの良いコースなんですよ。ぜひ千歳も参加大会候補に上げてください。
本も読んでいただけるようでうれしいです。著者のきょんこさん、とっても素敵な方ですよ。楽しみにしていてください。

Posted by: こうめ | 2008.06.06 at 07:07

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