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2007.01.07

風が強く吹いている

今日で松の内もお終い。なんとなく残った正月ムードともお別れだ。 正月の楽しみの一つに箱根駅伝を見るというのが加わって何年になるのだろう。毎年、 様々なドラマが繰り広げられてテレビの前で涙する事も多い。

箱根駅伝テレビ観戦と共に正月休みの楽しみだったこの本を読むこと。風が強く吹いている図書館でこの本、貸し出し中で年末にようやく手元にやってきた。

小説の中の話だったのか、今年の駅伝の話だったのか、なんだかごっちゃになりそうだなと思いながらも、ぐいぐい引き込まれながら読み終えた。
2006年直木賞受賞作家「三浦しをん」の受賞後第一作。

風が強く吹いている」 新潮社 

本の帯には、

箱根の山は蜃気楼ではない。
襷をつないで上っていける、俺たちなら。

才能に恵まれ、走ることを愛しながら走ることから見放されかけていた清瀬灰二と蔵原走(かける)。奇跡のような出会いから、 二人は無謀にも陸上とかけ離れていた者と箱根駅伝に挑む。
たった十人で。それぞれの「頂点」をめざして・・・・。

長距離を走る(=生きる)ために必要な真の「強さ」を謳いあげた書き下ろし1200枚!

竹青荘というオンボロアパートで暮らす10人が、陸上部の存在すら意識されていないような寛政大の駅伝チームとして箱根駅伝を目指す。 現実離れしてるよなと思いながらも、ぐいぐい中に引き込まれて、最後の駅伝の場面では自分も一緒に走ってるような気持ちになってしまった。

この中で、清瀬が「走(かける)」に言った言葉がとても印象的だった。

「長距離選手に対する、一番の褒め言葉が何かわかるか」
「速い、ですか?」
「いいや。『強い』だよ」
と清瀬は言った。「速さだけでは、長い距離を戦いぬくことはできない。天候、コース、レース展開、体調、自分の精神状態。 そういういろんな要素を冷静に分析し、苦しい局面でも粘って体をまえに運びつづける。長距離選手に必要なのは、本当の意味での強さだ。 俺たちは、『強い』と称されることを誉れにして、毎日走るんだ」

三浦しをんさん、長距離走ったことなんかないと思うけど、こんな事書けるなんてすごいなあ。 それが作家と言うものなのですね。
私も『強い』と言われるランナーになりたいものです。

次に読む本はこれかな。

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Comments

私も「RUNRUNRUN」と併せて図書館待ち中です。(^^;;

Posted by: ふれっぷ | 2007.01.07 at 11:21

こうめさんは充分強いと思います(^_^;)

Posted by: NAOJI | 2007.01.07 at 11:41

この本気になってました。
こうめさんのご紹介で更に読みたくなってきました。
私も何となくではあるけれど、自分の求めているものが
「速さ」ではなくて「強さ」だと感じてます。
こうめさんはすでに「強い」ので、「最強」ランナー
を目指されているのでは!?

Posted by: syamta | 2007.01.07 at 12:03

ふれっぷさん。RUNRUNRUNもただいま貸し出し中です。
楽しみです。

NAOJIさん。あんまり強くないと思います。強いフリだけしてますが・・・。

syamtaさん。読まれる事をお勧めします。引き込まれます。NAOJIさんにも書きましたが、私は強いフリをしているだけで、強くありません。

Posted by: こうめ | 2007.01.07 at 14:20

こうめさん、こんにちは。 タイトルを読んで、今日の低気圧の話題なのかと勘違いしました。(笑)

こっちは昨夜から暴風雪で、今日1日は家に籠もる予定でしたが、朝から停電で、パソコン使えず、風呂にも入れず、ストーブつかず、食品はいつも簡単に調理してからまとめて冷凍にしてあったので食べられず、の状態でした。 

しかたなく、新得町の温泉に緊急避難しました。
電気がないと、私達の生活は不便になるんですねぇ。

Posted by: たあ坊 | 2007.01.07 at 21:40

たあ坊さん同様、爆弾低気圧の話題だと思いました。
昼は何とも無かったんですが、夜になって外でビュンビュン音がしています。

さて小説ですが、年前に元上司と飲んだときに「この本読んだかい?おもしろいぞ」と紹介されていたのを思い出しました。借りて読んでみます。
その元上司、さらに走ることにハマったらしく、スノーターサーを買ったようです。

Posted by: 和 | 2007.01.07 at 22:14

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
新年早々な・な・な・なんという偶然!
私もいま、まさに その本を読んでいます。
読み終わっちゃうのがもったいなくて 毎晩ちょびちょび読んでます(*^_^*)
いま373ページ 神童の山登りです(>_<)

Posted by: らんらんらんなー | 2007.01.07 at 23:19

こうめさん、こんばんは。
ご訪問、トラバありがとうございます。
登場人物の魅力、そして陸上競技:駅伝の魅力を見せられた一冊でしたね。
箱根の部分からページを繰る手が止まらない位、勢いがある、とっても熱中した作品でした。

こうめさんは、実際に走っていらっしゃるのですね。
私は運動音痴なので、すぐに息が切れたり、わき腹が痛くなったりします。
もっぱら“読書でスポーツ”です。
コメントを寄せられている方々も走られるみたいで、いいコミュニティみたいですね~。

そうそう、「RUNRUNRUN」の記事もございます。
読まれたら、またお気軽にどうぞ。
「一瞬の風になれ」も待機中です。
小説界(?)では、陸上がブームみたいです(笑)。

Posted by: 藍色 | 2007.01.08 at 00:53

たあ坊さん。避難中なの~!!今朝のテレビでも道東がひどいって言ってました。電気がないとねえ。困りますね。早く復旧するといいけれど。

和さん。まあ、よいタイミングで読み終わったもので(笑)ぜひ読んでみてください。元上司の方も、これ読んで走りたくなったかな。和さんの布教成功ってことでしょうか。

らんらんらんなーさん。え~偶然!今山登りですか。そこから先もいいですよ~。読み終わったら感想聞かせてね。

藍色さん。ようこそ。ここに来る人は皆さん(ほとんど)走る方です。この本について書いてあるブログで走る方のはあまり無かったのが意外でした。で、私が記事にしなくちゃ~と思った次第。
本当に熱中する作品でした。こういうの久しぶりです。
藍色さんも、気が向いたら季節の良い時に走ってみたらいいですよ。ただし、注意事項があります。小説の登場人物みたいに追い込んで走ったらだめです。歩くのと変らないくらいのスピードでもいいから、周りの景色を眺めながら家の周りを30分。車や徒歩では気がつかなかった風の色が感じられると思います。
・・・・と、ここでも布教をしてしまった(苦笑)
RUNRUNRUNも楽しみにしています。

Posted by: こうめ | 2007.01.08 at 05:49

こうめさん、おめでとうございます。と、遅いけど、新年のご挨拶。
私も、去年のベストがこの本でした。おかげで、2,3は、結構な区間テレビ観戦しちゃいました。権太坂とか富士屋ホテルとかで、あ~ココ、ココって。
で、実戦では駒沢の選手のゴール前からの涙がキタな~。
東海の1区の人とか、順天の5区の人とか、山梨の2区の人とか、駅伝終わっても世界で活躍するとこ想像するのも楽しいですね。
私も‘速く’はなれないかもしれないけど、少しでも‘強く’なったを実感するレースを出来るようにガンバリます。
って、長々スンマセン。この本、好きな人にシンパシー覚えちゃうもんで。そして、こうめさんは、多くのランナーにとってこの本のような存在なんだろうな~。

Posted by: hagidas | 2007.01.08 at 08:05

これ、ぜひ読んでみたいですね。来年の箱根駅伝までには読みます!(遅い?)
そういえば、こうめさんが以前勧めてくれた灰谷健次郎さん(昨年亡くなりましたね。ご冥福を祈りました)の「遅れてきたランナー」も古本屋を探しに探しまり、読後の感動と共感を味わったことを思い出します。
ところで、昨年僕が読んだ川上健一さんの「ららのいた夏」*も良かったですよ。現実離れした設定とストーリーですが、僕は根が素直なので(?)、すーっと物語に入れました。ラスト近くになると地下鉄の座席で顔を上げることができず、指で目頭を押さえながら読んだ小説です。こうめさんならとっくに読んでいるかな?
* http://www.amazon.co.jp/%E3%82%89%E3%82%89%E3%81%AE%E3%81%84%E3%81%9F%E5%A4%8F-%E5%B7%9D%E4%B8%8A-%E5%81%A5%E4%B8%80/dp/4087474003

Posted by: navi | 2007.01.08 at 09:28

hagidasさん。2006年のベストですか~。うれしいなあ。久々にいいもの読ませてもらましたって感じでした。『強い』走りも生き方もできたらいいですよね~。頑張ろう~。

naviさん。ぜひぜひ!来年の正月までには読んでください。
ららのいた夏は読んでません。あらすじ見ると読みたくなる感じだな。あ~図書館にないし。ユーズドもたくさんあるので買おうかな。

Posted by: こうめ | 2007.01.08 at 14:19

eAに山崎コーチっているんですが、彼が実業団(日産)にいたときに三浦しをんさんに取材されたそうです。
はじめは男同士のloveがテーマになりそうだったらしいのですが、それは絶対にありえないから、と説得したと言ってました。
その「風が強く吹いている」はまだ読んでいないのですが、「一瞬の風になれ」(佐藤多佳子 著)は手元にあるので、これから読んでみます。
しかし、タイトル似てますね。
今年もよろしくお願いします。

Posted by: kyon | 2007.01.08 at 19:55

kyonさん。今年もよろしくお願いします。
へ~そうなんですか。男同士のLOVEという感じではないけど、深い絆みたいなのは感じました。
風って陸上競技では例えに出しやすい素材なのかな。
陸上小説大流行ですよね。
しかし、今日もこちらはすごい風でした(笑)

Posted by: こうめ | 2007.01.08 at 21:37

こうめさん!こんにちは♪
こうめさんの記事を読んで、是非読んでみたくなりました!早速仕事が終わったら、本屋へ直行します(笑)
「RUNRUNRUN」は、読みました!どうぞお楽しみに♪

Posted by: そよ風 | 2007.01.09 at 10:46

こうめさん、今年もよろしくお願いします。
この作品、道新の日曜版の書評あったので、気になっていました。私もよみます。
ところで、この新聞を切り抜いてしばらくたってから爆風スランプの例の曲(ランナー?)がラジオから流れたときにこの本の名前(「風が強く吹いている」)と同じフレーズが歌われていたのを聞いたときには身体がしびれちゃいました。これからも本の紹介お願いします。
naviさんの紹介された「ららのいた夏」も読もうと思います。naviさんが涙した本なんて絶対読まないとなりません。

Posted by: かなよう改めカナダ | 2007.01.09 at 13:01

>かなよう改めカナダさん
あ…僕はとっても涙もろいですよ。鬼じゃないですからね。涙腺弱いです。特に家族ものとか親子ものとか友情ものとかはダメです。だからかなよう改めカナダさんは泣けないかもしれませんよ。

Posted by: navi | 2007.01.09 at 21:16

kenjiの風邪が移って発熱しました。昨日仕事から帰ってきて熱はかったら38度以上ありました。速攻栄養を取って寝たので今日は大丈夫みたい。今日一日安静にしましょう。天気がいいから走りたいけど・・・。う~ん、午後からならいいかな(苦笑)

そよ風さん。本、ゲットしてきましたか?分厚い本なので最初は、う~んと思いますが、長さを感じさせない小説だと思いますよ。

カナダさん。(なんかハイカラなハンドルだな)
日曜版に書評出てましたか。気がつかなかった。ぜひ読んでみてください。私の住んでいる町には本屋がないので、つまんないです。本屋で色々眺めて手にとってパラパラやるのが好きなんですけどね。カナダさんもお勧めがあったらご紹介ください。

naviさん。年取ると(ごめ~ん)涙腺がだんだん緩くなりますよね。乗り物乗ってるときに涙が出ると隠せなくて困ります。前に函館からのJRの中で、本を片手に号泣してしまい(浅田次郎ものです)、回ってきた車掌さんに顔向けられてなくて困った事があります。

Posted by: こうめ | 2007.01.10 at 07:50

naviさんへ
私も涙腺弱弱で、朝ドラや普通のドラマでもすぐ涙してしまいます。この前は新年番組で30人31脚だったかの小学生の熱血ぶりに涙してしまいました。それも朝から。
とういうわけで涙するために「ららのいた夏」を昨夜購入しました。これから読みますね。

こうめさんへ
残念ながら三浦しをんさんの「風が強く吹いている」はあの巨大書店のコーチャンフォーに置いてないのです。もう少し探してみます。これからも書評お願いします。

Posted by: カナダ | 2007.01.10 at 08:50

カナダさん。コーチャンフォーにないのですか?売り切れかな?私は、最近本を買うときは「セブンアンドワイ」で買うことが多いです。幸い、割と近くにセブンイレブンがあるんです。以前はアマゾンで買っていたのですが、1500円にならないと送料がかかってしまうので、こちらにすることが多いです。「風が・・」は1500円以上だからアマゾンでもいいんでしょうけどね。
図書館も人気の本は順番待ちのようなので、いつになるかわからないようですね。札幌は、200人待ちとか。
私は、本棚のスペースが限られているので、まずなるべく図書館で借りて読んでから、手元に置いておきたい本や何度も読みたい本だけ、あとで買うようにしています。という事で、「風が・・」は購入リストに入りました。

Posted by: こうめ | 2007.01.10 at 08:58

こんにちは。FRUNのまこてぃんです。
99年の北海道マラソンでお会いしましたが
覚えておられますでしょうか。

正月前にこの本を読んで、
次は『Run! Run! Run!』を予約中。
私と全く同じパターンです。

私の感想(引用がほとんどですが・笑)は
ブログに書きました。
トラックバックさせて頂きましたので
ご覧頂ければ幸いです。

Posted by: まこてぃん | 2007.01.10 at 10:25

まこてぃんさん。もちろん覚えていますとも。時々ブログも拝見しています。風が・・・を年末に読み終えられていたのですね。それは気がつきませんでした。
この本のお陰で今年の箱根駅伝はいつもよりも楽しめたような気がします。
まこてぃんさんの本の感想は・・・。なるほどです。
では、そちらでコメントします。

Posted by: こうめ | 2007.01.10 at 10:48

みなさん。
↑でトラックバックいただいたFRUNのまこてぃんさんは、超高速ランナーです。

フルマラソン2:46:51(2006別府大分)
ウルトラマラソン8:20:43(2006サロマ)の記録を持つ方です。ぜひブログをご覧下さいませ。
http://makotin.cocolog-nifty.com/blog/

Posted by: こうめ | 2007.01.10 at 11:07

感想は・・・
また読み返したいです。そして頭の中の映像をもう一度噛み締めたいです。
私の中ではすでにテレビドラマ化されていて(笑)
「走」を誰にしようかと・・・
大柄でなく痩せていて、東海大の佐藤君かな!
「灰二」は走れて頼れて、うーん江口洋介?(*^_^*)
こんな妄想も楽しいです。

Posted by: らんらんらんなー | 2007.01.13 at 00:21

らんらんらんなーさん、わかる、わかる。
私も、この本は買って自分のものにしてから、もう一回じっくり読みたいです。

Posted by: こうめ | 2007.01.13 at 07:44

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