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2005.12.02

遅れてきたランナーを再び読んでみた

ふれっぷさんが灰谷健次郎の「遅れてきたランナー」の事を書いていた。その時、 早速手に入れて・・・とコメントをつけた私だった。

遅れてきたランナー 灰谷健次郎著 角川文庫 440円 ISBN 4-04-352004-2

49歳で「ランニング一年生」となった著者・灰谷健次郎。 最初は友人にすすめられて仕方なく走る「義理走り」だったが、次第にその魅力にのめりこみ、 ついにはマラソン完走という快挙をなしとげる。
走ることによって、より深く自然を感じ、より多くの世界を知ることができる。 ランニングは苦しいものだと信じている人たちにこそ読んでほしい、ユニークなエッセイ。

この文庫本の裏表紙に書いてある言葉だ。ふれっぷさんが、 どこかで聞いた話でしょ、と書いてくれたので、そうそうと返事をした。
エッセイとともに、作家の灰谷さんをランニングの世界に引きずりこんのがシンガーソングライターーの高石ともやさんと、 群馬大学教授の山西哲郎さんというランニング豪華コンビとの3人の淡路島の座談会も掲載されている。

高石ともやさんは、トライアスロンやウルトラマラソンでは超有名。 そして山西先生もランナーなら一度は聞いた事のある名前だと思うけれど、市民ランナーの指導者として超有名 (クリールに現在ラニングエッセイ連載中)。
そんな二人が師匠となって始めた灰谷さんのランニングは最初は不平たらたら、ひたすら辛抱、ひたすらがんばって走っていた。 そしてホノルルマラソンを30キロ過ぎで地獄を見ながらも完走したのだった。
初めてフルマラソンを走った後、高石さんにどうだったと聞かれた灰谷さんは、
「いままでは朝起きてから、きょうは何苦しいことしようかって思っていたのに、帰ってきてからは、 なに楽しいことしようかって思うようになった」と言ったそうだ。

淡路島対談の中の各サブタイトルが

子どもの持っている可能性を引き出すのが教育の仕事
がんばるということが唯一の善ではないと思う
走ったからって世の中変るわけじゃない。でも走る行為の中には大きな意味がある
はやいだけの人生がすばらしいんじゃない
走るということには人生の生き方みたいなものがみんな絡まってる
心と体は対話のうえで成り立っているはずなのに若者が体を動かさなくなってきたことに危機感を持つ
子どものころは自然の中を自然のままに走っていた
人間はむかし、野山を駆け巡ってたんだね
自然回帰
いまは選択の時代
魂が躍動する行動と言うのはどこかで自然とつながったもの

どれも、そうだよな~そうだよな~と心にずっしり入ってきた。
山西先生のあとがきの一部

そして、「マラソンは心身の調和の上ではじめて成立するもの」とは、まさに結論。
授業の20キロで走り終わった学生が「長距離を走るって、三つの対話を見つけるのですね」という。それはと、尋ねると、 「一つは自分との対話、一つは自然との対話、もう一つは走ってる仲間との対話です」と答えてくれた。 実にいい走りをしてくれたと嬉しくなってしまう。
灰谷さんもその三つの対話を実にうまく語ってくれる。いや、この著作はこの三つの対話のストーリーであるかもしれない。

実は、この本、ふれっぷさんとこにコメント書いてからふっと思い出した。あれっ、私この本読んだ事あるかも? あわてて本棚をひっくり返してみた。無い・・・・。たぶん本棚がいっぱいになった時に時々実施される古書整理週間(苦笑)の時に、 ブックオフに行って小銭と交換してもらったのだろう。
その時は自分の年齢がもう少し若かったし、目の前に49歳で走りはじめた人もいなかったので、そんな事になってしまったんだろう。再び、 手に入れたこの文庫本はたぶんもう小銭と交換することはないだろうなと思っている。

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Comments

灰谷さんは、小学生のときに「兎の眼」「太陽の子」を読んで以来尊敬する作家さんの一人です。
そうですか、走ってらしたんですねぇ・・・。
なんか嬉しいですね^^
さっそく探して読んでみます!

Posted by: はるか | 2005.12.02 19:44

歳をとってから始める事は何でも楽しさが先ですよね。
楽しくなければ続けられません。

学生時代走った時は決して楽し~と思ったことありませんでしたから。記録のためでしか無かったでしたよ~
だから走るのは2度と無いと思っていたのですが。。。。。。

あの人(私の師匠)にあってその楽しさの機会を与えてくれたお陰です。今の私が40歳過ぎてから走れるのは。

Posted by: yagi | 2005.12.02 20:31

はるかさん。そうですか、灰谷さんファンでしたか。じゃ、ぜひ読んでみてください。読んでると走り出したくなるから。

yagiさん。そうそう、楽しくなければ続かない・・・。師匠に会って良かったですよね。師匠は、お酒も強いし、走るのも元気だし、すべて楽しくやってるように見えます。よろしくお伝えください。明日師匠と飲むんだよね。

Posted by: こうめ | 2005.12.02 21:30

小学生の頃から、灰谷さんの本はほとんど読んできましたがこの本の存在は全く知りませんでした。自分の心と体の対話については、今の自分に一番必要なきがします。必ずよみます!こうめさんアリガトです

Posted by: アヲヒコ | 2005.12.02 23:09

人生はマラソンみたいなもの…
と良く言われますが、気持ちよく走れたレースほど幸せなことはありません。
でも、死ぬほど苦しい思いをした時は、もう二度と走るまいと思いました。
そんな思いも、普段ジョグしてると、そんなことはフッと忘れちゃうんだなー 
体と対話してると『もう一度やってみる?』っていつも口説かれてます(笑)
あいにく私には師匠はおりませんが、失敗を恐れず自分を自分なりにコーチしてます(*^^)v

Posted by: akkun | 2005.12.02 23:17

アヲヒコさん、こんにちは。
ここにも灰谷ファンがいましたか!是非読んでみて~。
ランニング、私たちは仕事で走ってるわけじゃないんだから、肩の力を抜いてやればいいと思う。仕事みたいに人から評価されるものじゃないですからね~。自分が気持ちいいと思うのが一番だと思う。

コーチ無しakkun。昨日は雪のニセコにお疲れさまでした~。自分に口説かれるのって、なんだかわかるような気がするわ。
たま~にやってくる気持ちよく走れるレースがあるからいいんだよね~。

Posted by: こうめ | 2005.12.03 05:22

灰谷さんの本は僕も数冊読んでいますが、これは読んでいません。
しかも僕と同じく49歳から走り始めたんですね。
こうめさんが紹介してくれている分でも中味が伝わってきますが、もっと読んでみたいので今度探してみます。

Posted by: navi | 2005.12.03 07:58

naviさんと同じです。灰谷さんの本はけっこう呼んでいるのですが,この本は読んでいません。(私は一応,教育で仕事をしていますから。)

面白そうですね。今度読んでみます。
最近,ランニングの本を続けて読んでいます。昨日まで金さんの本を読んでいました。トレーニングが参考になりました。

Posted by: chama | 2005.12.03 09:14

灰谷さんは名前を聞いたことがある程度で、読んだことはありませんでした。
でもふれっぷさんのところとこうめさんのところでこれだけ書かれていちゃ、読まずにはすみませんね。
早速探してみます。

Posted by: Ogaman | 2005.12.03 10:47

naviさん。走り始めは49歳でしたか。そりゃ読まなくちゃいけないですね。49歳と言う年齢は何か新しいことをやりたくなる年なんだろうか。

chamaさん。金さんの本は、カラダ革命ランニングを持っています。参考になりますね。この本もぜひ読んでみてください。

Ogamanさん。Ogamanさんには共感できる部分いっぱいあると思います。文庫本ですし、ぜひ!

Posted by: こうめ | 2005.12.03 12:15

こうめさん
お久しぶりです。ときどきのぞいてます。
私も、読んでみようと思ってしまいました。

Posted by: 飛鳥 | 2005.12.03 14:39

飛鳥さ~~~~ん!!!!
お久しぶり~~~~!!!!!元気でしたか~。いや~うれしい。
ぜひ読んでみて~。

Posted by: こうめ | 2005.12.03 17:42

教祖さま(こうめさん)、トラックバックありがとうございます。

やっぱり、こちらのblogは敷居が高くて、時々しか拝見してません・・・(^^;ゞ
恐ろしい方が沢山おられるので・・・(^^;;;笑

↑の本、なんだか怖そうな本ですねぇ。(笑)
悪魔のささやきかが、天使の微笑みに変わるのかな?

Posted by: Haruppe | 2005.12.03 21:31

私も同じく 灰谷さんの作品は結構読ませていただきましたが
この本は 初めてです。是非読んでみたいですね~
自分も不満を言ったり でも走りきりたかったりイロイロですものね~
自分の気持ちと身体との会話をするのにとっても ナイスな機会でした~
ありがとうございます~~~~~~

Posted by: りこ「 | 2005.12.04 02:10

Haruppeさん。ここに来るのは、すごい距離走ったりする人もたま~に(でもないかな)来ますけど、そんな人ばっかりじゃないですよ。
みんな最初は5キロようやく走れるようになって、それから10キロだったら大丈夫かなって走って、そんな感じです。
走り始めたからってフルマラソンを必ず目指さなくちゃいけないという必要もないし、自分の好きなように走ればいいだけで。
根性とか苦しいとかがランニングじゃないよと言うのがこの本に書いてあります。

りこさん。走るのには結構葛藤がありますよね。練習にも葛藤があるし。レースにも。
機会があったら読んでみてください。

Posted by: こうめ | 2005.12.04 05:27

おはようございます。

いやぁ~こちら見ていたらスーパーマン&スーパーウーマンの方ばかりなんで・・・(^^;;;
でも、↑の本は一度読んでみたいなぁ。

Posted by: Haruppe | 2005.12.04 08:45

はい、読んでみてください。
それからここに来る人普通だからね。みんな普通の足持ってるし、普通に働いてるし、普通に家庭を持って暮らしている普通の人たちばっかりです。ただ、走るのがどうしたわけか中毒症状になってしまったみたいで・・・。ワクチンなかったんだね。

Posted by: こうめ | 2005.12.04 21:06

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